ウォルターズ・クルワーの調査:AIが経営管理部門を変革。今後5年以内にAIへの投資を計画している経営陣・経営部門は70%に達す
専門家向けの情報、ソフトウェア、サービスにおいて世界的リーダーであるウォルターズ・クルワーは本日、新たな調査レポート『経営管理部門におけるAI:懐疑から期待へ』を発表しました。このレポートでは、企業の経営管理部門におけるAI導入状況やそれに対する意向を調査しています。注目すべき点として、調査対象となった経営企画の専門家の3分の2以上が、経営管理部門でのAIイニシアティブ導入を検討中であると回答したこと、さらに、既にAI関連の経営管理プロジェクトを展開している回答者の60%が、その取り組みを成功と評価していることが明らかになりました。
本調査の発表は、2024年5月に発表されたCCH TagetikのAI搭載Intelligent Platformに続くもので、経営陣・経営部門が大規模なデータセットを効果的に変換し、より効率的かつ正確な経営管理プロセスをサポートするだけでなく、インサイトを引き出し、意思決定を向上させることができます。
ウォルターズ・クルワー経営管理部門のシニア・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるラルフ・ガートナー氏は、次のように述べています。『当社の調査結果は、AIが経営管理テクノロジーの次なるフロンティアであることを示しています。経営管理部門でのAI導入は、もはや「導入するかどうか」ではなく、「いつ」「どのように」導入するかが重要な課題です。当社のレポートでは、経営企画担当者の70%が今後5年以内にAIへの投資を計画していることが示されており、このテクノロジーの潜在能力を最大限に引き出すためには、高品質で高度なテクノロジーへのアクセスが必要不可欠です。当社は経営管理部を支援し、経営企画チームが将来に備えるために、継続的なイノベーションと優れた製品開発に全力を尽くしています。
レポート『経営管理部門におけるAI:懐疑から期待へ』の要旨は下記のとおりです。
- AIが経営管理部門の変革を加速:回答者の56%が、AIが経営企画プロセスに革命をもたらす可能性を認識しており、これは経営の変革におけるAIの役割に対する意識の高まりを示す重要な指標です。一方、AIが日常的な経営管理プロセスに影響を与えないと考えているのは、わずか5%に過ぎません。
- AI導入の原動力は効率性向上:調査結果から、AI導入の主な理由は、効率性の向上(41%)、コスト削減(18%)、そしてリスク管理と意思決定の強化(18%)であることが判明しました。
- 経営管理部門におけるAIの早期導入企業は成功を報告:回答者の3分の2以上が、AI導入はまだ検討中だと答えた一方で、6%はすでにAIを何らかの形で導入しており、9%はAIプロジェクトをさらに拡大する方法を検討中であると回答しています。さらに、AIプロジェクトを開始している回答者のうち、60%以上が導入を成功と評価しており、AIが業務やプロセスに対して目に見えるポジティブな影響を与えていることが示唆されています。
- AIへの投資は今後5年間で加速:回答者の70%が、今後5年以内にAIへの投資を計画しており、そのうち60%以上が今後2年以内に投資を開始する予定だと答えています。
調査方法
ウォルターズ・クルワーは、同社のCCH Tagetik経営企画リーダーデータベースおよび同社主催のライブイベントに参加した経営企画リーダーに対して、電子メールでアンケートを配信しました。回答は匿名で、ヨーロッパ、アジア太平洋、北米、インド、中東、アフリカなど、複数のグローバル地域からの経営企画リーダーが対象となりました。アンケートには、経営企画部門(61%)、IT部門(20%)、その他(13.9%)、ビジネス部門(4.9%)を代表する合計181名が回答しました。
詳細は、調査結果をまとめた情報グラフィックをご覧ください。アンケート全体のダウンロードも可能です。
ウォルターズ・クルワーについて
Wolters Kluwer(EURONEXT: WKL)は、医療、税務・会計、金融・企業コンプライアンス、法務・規制、企業業績およびESG各分野の専門家向けの情報、ソフトウェアソリューション、サービスを提供するグローバルリーダーです。当社は深い専門知識と技術およびサービスを組み合わせた専門的ソリューションを用意して、お客様の重要な意思決定を日々サポートします。