革新と技術開発の最前線で、高い品質と信頼性を提供し続けている日産自動車株式会社は、「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける」というコーポレートミッションのもと、2019年にガバナンス体制を刷新しました。当時、同社のグローバル内部監査チームは、急速に変化する複雑なビジネスニーズとリスクに対応できる体質への進化を求められており、コーポレートミッションを支える最新技術を基盤に、組織の価値を守り向上できる拡張性と柔軟性を備え、短期間で導入できるソリューションを求めていました。
6カ月にわたってこのプロジェクトを支援したWolters Kluwerは、現在も日産自動車内部監査チームの信頼できるパートナーとしてサポートを提供しています。
日産自動車の内部監査チームが求めたこと
日産自動車のバイス プレジデント/チーフ インターナル オーディット オフィサー (内部監査部門長:CAE)のミシェル バロン氏は、取り組みにあたって、明確な目標を設定しました。
- 世界各国の拠点に総計で100名近い内部監査人を擁する内部監査部門に、全世界で同じ技術プラットフォームを導入することによって、チームの結束力、協力体制、一貫性を強化する。
- 内部監査人が、リアルタイムで問題点を特定・報告できるようにすることで、透明性とアジリティを向上し、経営側のアクションの追跡に伴う手作業を軽減しながら、これを経営陣がスムーズに情報共有できるようにする。
- 内部監査の文書化までのプロセスを記録方法も含めて標準化し、チーム間で経験を共有し、共通の発見事項を明確化し、学び合えるようにすることで、質の高い監査業務を定着させる。