しかし、今また、新たな変化を迎えようとしています。多くの学校では秋学期になれば通学を再開し、看護学生が仮想学習から対面授業に戻るのをサポートすることになります。1年生や2年生の中には、大学の教室で授業を受ける機会が一度もなく、仮想学習を通してしか看護学校を体験していない学生もいます。そのため、看護教育者はこうした現状を認識した上で、戦略をまとめ、学生たちがこの新しい学習環境に慣れるようにサポートする必要があります。
仮想学習から対面学習へよりスムーズに移行するために、看護教育者が実行可能な3つの戦略をご紹介しましょう。
1. コミュニティ作りの促進
看護教育者は、様々なオンライングループ活動を通じて、仮想授業でしっかりとしたつながりを築くためできる限りのことをしましたが、コミュニティ意識や仲間意識の構築は、対面授業の機会がなかった1、2年生と比較して、コロナ禍前に対面で交流のあった上級生の方がかなりスムーズにできました。秋学期を迎えるにあたり、看護教育者は時間をかけて社会的関係を築く計画を立て、その関係を育みましょう。そのためにチームビルディング活動および自己紹介ゲームを行います。つまり、グループワークやグループディスカッションを教育と学習活動の中心に据えるということです。