#1: 喜ぶ
修正・再提出の判定を受けたら、まずは喜びましょう。当然のことですが、「修正・再提出」は、リジェクトではありません。実際のところ、論文が1回目の投稿でアクセプトされることはほとんどありません。多くの人が同じ状況を経験します。
#2: 自己防衛的にならない
論文原稿は著者にとって大切な、一生懸命に取り組んだものです。査読者から批判を受けて傷つくこともあるでしょう。返答する際、自己防衛に走りたくなる気持ちを抑えてください。査読プロセスのどの段階でも研究成果に対する批判はありますが、査読者は著者とその論文の改善に向けて手助けをしてくれる存在なのです。
#3: 決断する
「修正・再提出」と判定されると、実際に修正して再提出するかどうかという最も重大な決断を下さなければなりません。最終的にアクセプトされることが保証されているわけではない以上、これは重要な選択といえます。決断を下す際に考慮すべき点はいくつかありますが、特に重要なことは、そのジャーナルが求めているのは比較的少ない修正か、あるいは大幅な修正か、です。大幅な修正が求められている場合、時間とメリットの力学を考慮しましょう。修正に費やす時間が有意義な時間となるかどうかを判断できるのは、著者であるあなたしかいません。
#4: すべてのコメント・質問に対応する
修正に応じる場合は、査読中に出てきたすべてのコメントや質問に、系統立てて対応することが重要です。わかりきったことかもしれませんが、コメントや質問にあえて触れておくのは、それだけの価値があるからです。未対応のコメントや質問があると、次の査読プロセスで印象が悪くなる可能性があります。慌てて再提出しようとして、重要なコメントや質問を見逃すことのないよう留意しましょう。
#5: 何度も修正があることを覚悟する
こんなことを言うのは心苦しいですが、あなたの論文は何度も修正を依頼されるかもしれません。査読プロセスではよくあることです。うまくいけば、その後の修正は減っていくでしょう。減らなければ、決断を下すときが来たということです。(上記#3参照)
#6: アクセプトされる保証がないことに留意する
「修正・再提出」は論文がリジェクトされていないことを意味しますが、論文がアクセプトされることを保証するものでもありません。「修正・再提出」の判定が言外にアクセプトを意味していると捉える人もいますが、実際のところ何も保証されていません。論文原稿を大幅に修正する必要がある場合は特にそうです。究極的に、編集者と編集委員会が求めているのは、ジャーナルに最適な研究論文なのです。だからこそ、最初のジャーナル選択が重要になります。
執筆・修正・再提出プロセスは一筋縄ではいきません。皆様が著者として良い結果が得られるよう、幸運を祈っています!
関連記事
- The Scholarly Kitchen: “Should You “Revise and Resubmit”?”
- Editage.com: “Why authors should not be deterred by a "revise and resubmit" decision: A case study”