非営利団体であるクリエイティブ・コモンズが作成した6種類のCCライセンスは、それぞれオープンアクセスの研究をどの程度利用してよいか(あるいは利用してはならないか)について特定の権利を利用者に与えるものです。著者として理解しておく必要性に加え、資金提供者によっては、自分が資金を提供する研究については特定のCCライセンス下で発表することを義務づけているという事実もあります。あなたの研究をどのCCライセンス下で発表するかの選択は、発表プロセスの中でもより重要な意思決定の1つなのです。
以下は、各CCライセンスによって付与される権利の概要です。このリストは最も自由度の高いライセンスから最も制約の多いライセンスまでを示しています。
CC BY: 最も自由度の高いライセンスです。原著者のクレジットを表示すれば、頒布、リミックス、改変、および営利目的を含む二次利用が可能です。
CC BY-SA: 原著者のクレジットを表示し、かつ原著論文と同じライセンス条件を新しい作品に付与すれば、頒布、リミックス、改変、および営利目的を含む二次利用が可能です。
CC BY-NC: 頒布、リミックス、改変、および二次利用が可能です。ただし、新しい論文に原著者のクレジットを表示し、かつ非営利目的であることが条件です。二次作品に原著論文と同じライセンスを付ける必要はありません。
CC BY-NC-SA: 原著者のクレジットを表示し、かつ原著論文と同じライセンス条件を新しい論文に付与すれば、頒布、リミックス、改変、および非営利目的での二次利用が可能です。
CC BY-ND: 原著者のクレジットを表示し、かつ原著論文を改変せずそのまま継承すれば、コピーおよび頒布が可能です。営利目的か非営利目的かは問いません。
CC BY-NC-ND: 最も制約の多いライセンスです。原著者のクレジットを表示し、原著論文を改変せず、かつ非営利目的であれば、コピー、頒布および共有が可能です。
Source: creativecommons.org
Reprinted from Choosing an Open Access Journal: A Guide for Authors, available for free download from Wolters Kluwer
著者が注意すべき最後の2点
- 論文に付与したCCライセンスは取り消すことができません。慎重に選びましょう!
- 論文には必ず著作権を付与するか、自分で管理しましょう。著作物にCCライセンスを付与できるのは著作権保持者だけです。
関連記事
creativecommons.org/licenses
Understanding Creative Commons
Copyright, Creative Commons, and Confusion
Frequently Asked Questions About Open Access