エディトリアルノート:この記事の内容は、ウォルターズ・クルワー オープンアクセス出版部門ディレクター Duncan MacRae によるウェビナー「What to expect from the peer-review process(査読プロセスでは何が行われるか)」に基づいています。
査読:厳しい真実
著者としてあなたが査読についてまず理解すべきことは、査読はあなたの論文を改善するためというよりも、リジェクトする理由を見つけることを目的とするプロセスだということです。これは一流ジャーナルのアクセプト率が低いことを見れば一目瞭然です。アクセプト率が15%ということは、リジェクト率が85%ということになります。シンプルな数字の裏には苛酷な現実が隠れているのです。
幸いにも、この確率を上げる方法があります。
論文のアクセプト率を高める最善の方法
論文がアクセプトされる確率を高めるためのもっとも重要な、たった1つのステップは、驚くほどシンプルです。それは論文の投稿規定を注意深く読み、守ることです。投稿規定には、あなたの論文がそのジャーナルの対象範囲に合っているか、そのジャーナルがあなたの論文のようなタイプの論文を掲載しているか、編集者がどんな論文を求めているか、フォーマットの詳細など、主要な問題に対する答えが記載されています。どれも即時のリジェクトを避けるために必要な、きわめて重要なポイントです。
査読プロセスの実際
著者は査読プロセスについて誤解しがちです。査読を以下のような単純なプロセスであると誤った認識を持っている人は少なくありません。
投稿 → 査読 → 裁定
実際の査読プロセスは以下のように複数のステップからなります。